DUCATI 3

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2015年11月8日日曜日

101年前の、空の色。









難題の絵が、始まりました。






舞台は 第一次大戦。


1914年のベルギーです。












第一次大戦の激戦地、ベルギー・イープルの廃墟





こちらの、一枚の写真を

カラーにして 描いてほしい。とのオーダーをいただきました。


















資料としてお預かりした、一冊の本


"ドキュメント昭和"





ーーーーー以下写真掲載ページよりーーーーー

20世紀は1914年に始まる、と言われる。

4年にわたってヨーロッパ全土を戦場に変え、

世界三十余国が砲火を交えた第一次大戦。

未曾有の破壊と殺戮の中で、ひとつの時代が終わりを告げ、

新しい時代が始まる。

そして、昭和日本の胎動もこの時に始まる。

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重い題材です。。






数年前より、いつか この絵を描いてほしい。と

お話は頂いていましたが



破壊と殺戮

「戦争の絵」となると 



考えるところも多く

なかなか気持ちの踏ん切りが着かずにいました。







新安保法制の騒動も起き、変わりつつある時世に

「11月に、描いてほしい」と強いご要望を受けました。





この大戦の終戦日は、11月11日。





イギリスでは、「英霊記念日」として

ポピーの花を胸にさして 戦士を偲ぶそうです。










歴史を調べ、

画像を集めたりして

イメージを作っていきました。







人類の 辛い歴史を描くのは

心が淋しくなる作業です。







しかし

オーダーをいただいて

絵を 描かせて頂けることは、私の幸せ。










辛いという字と

幸せという時は よく似ているな。と思いました。















前置きが長くなりましたが

絵は 横長に配置しました。

















1914年の、空の色は















夕焼けに決めました。














殺伐としたモノトーンの写真を前に

見えない色を、見つめて

腕を組んで、長いこと悩んでいました。






この写真から漂う雰囲気は、




明るい 真っ青な空じゃない。






かといって グレーの曇り空では

"写真のまま"で 味気なさすぎ。













日は沈むけど、また朝が来る。という希望を込めて













夕焼けコヤケのグラデーション。






このままだと

メルヘンな感じですが

ご心配なく。










頭の中の、完成図に向かって

進んでまいります。











Oさん、オーダーありがとうございます。

ジョンレノンの「イマジン」を聞きながら 製作します。











キヨシローのイマジンもネ。